学校推薦型選抜(旧:推薦入試)・総合型選抜(旧:AO入試)で提出を求められる志望理由書・自己PR書は、自分のことを深く考える絶好の機会です。

 

 志望理由書・自己PR書を作成する過程で、自分の過去・現在の自分を振り返ることで、自分が持っている「強み」に気づくことができます。

 

 また、未来のありたい自分をイメージすることで、自分の本当にしたいこと・本当になりたいものが明確になっていきます。

 

 強みに気づき、またありたい自分が明確になると、自分に自信が持てるようになり、かつ自分を好きになれます。

 

 このようなプラスの効果をもたらす志望理由書・自己PR書の作成は、学校推薦型選抜・総合型選抜を受ける人だけでなく、全ての高校生に取り組んでほしいものだと考えます。

 

 

 しかし、学校推薦型選抜・総合型選抜を過去に受けた人あるいはこれから受けようとしている人に聞くと、志望理由書・自己PR書の作成に苦手意識を持っている人が多いようです。

 

 どんなところが苦手だと感じるのかを尋ねてみると、

 

  「僕はバレー部だけど、部長も副部長もしていない。

   チームとしても県大会のベスト8にも入れなかった。」
  「私はブラバンに入っていたけど、1年で辞めてしまったし、

   資格といっても英検3級しかない。」
  「成績は学年でも中くらいで、5をもらえたのは美術だけ。

   主要5科目では4もあまりない。」

 

といった答が返ってきます。

 

 志望理由や自己PRの文章の書き方が難しいと感じているというよりは、「自分にはアピールできるような成果・特技・成績がないので、PRで書けることがない」、それが苦手意識の理由のようです。

 

  部活動なら部長就任、実績なら全国大会出場以上、
  成績ならオール5に近い成績、
  資格なら英検準1級以上 などなど、

 

 輝かしい成果を持っていなければ自己PRにならない、実績を示せない志望理由は評価されない、

こんなふうに思い込んでいる人が多いようです。

 

 全国大会出場とか英検準1級とかオール5とかそうした実績は確かに素晴らしい「強み」ではあります。

 

 しかし、ではそうした華々しい成果を持っていない人は「強み」はないのか、PRもできないのかといえば全くそんなことはありません。

 

 たとえばマラソンであれば、陸上部を続けていただけでも、もっと言えば陸上部に入っていなくても毎日近所でのランニングを続けているだけでも「強み」になります。

 

 こういうと、「家の近所で走るだけで強みになるんですか?」と驚かれるかもしれませんが、答えは「イエス」です。

 

 志望理由書・自己PR書の作成にあたり意識してほしいことは、「自分はたいしたことない」「自分にはアピールできるような成果はない」と自分を低く評価するのではなくて、たとえ華々しい成果とはいえなくても、これまで自分が努力してきた、続けてきた、心がけてきた、そういうことに気づくということなのです。

 

 

 冒頭で書きましたが、自分の過去・現在の自分を振り返り、自分が持っている「強み」に気づいた人、未来のありたい自分をイメージすることで、自分の本当にしたいこと・本当になりたいものを明確にした人は、自分に自信が持てるようになり、かつ自分を好きになれます。

 

 大学から言えば、入学してほしい学生というのはまさにそういう人です。そういう学生が授業でも色々な学内活動でも意欲的に取り組んでくれることは過去のデータからも明らかです。だからこそ、多くの大学が学校推薦型選抜・総合型選抜を続けているわけです。

 

 ですので、持っていない資格や成果に目を向けるのではなく、持っているものを確認するんだという気持ちで志望理由書・自己PR書作成に取り組んでほしいと思います。

 

 でも、「持っているものをどうやって確認すればいいのか?」となりますよね。確かに、パソコンを持っているかいないかはすぐわかりますが、「強み」というのは自分一人では気づきにくいかもしれません。

 

 こういう場合、他の人から問いかけてもらうことで気づきやすくなります。キャリアコンサルタントという資格があって、彼らは、相手が自分のことに気づような問いかけをするのが上手です。

 

 ですので、志望理由書・自己PR書作成の前にキャリアコンサルタントによるコンサルティングを受けることをお勧めしたいのですが、そうはいってもキャリアコンサルタントがどこにいるかも知らないし、いたとしてもお金のこともあるし、「気軽には頼めないよ」となると思います。

 


 そこで、自分一人でも自分の強みに気づけるような仕組みを用意できないか考えてみました。その結果作ったのがこのマニュアルです。

 

 「なぜ大学に行きたいのか」から始めて、自己PRのところまで、こちらから順々に問いかけをします。あなたには、そこで考えてもらい、答を書いてもらいます。それを進めていくうちに、志望理由が明確になっていき、強みにも気づけ、ひいては志望理由書・自己PR書が出来上がるというものです。

 

 「本当にそんなに簡単にできるのか?」

こういう疑問が出るかもしれません。

 

 その疑問に対して答えると、確かに、自動販売機にコインを入れれば必ず飲み物が出てくる、というようにはいきません。こちらからの問いかけに対して真剣に、時には悩みながら考えてもらわないと求めるものは得られません。

 

 ですので、「問いかけに真剣に考え、答える」のがおっくうだと思う方にはお勧めしません。 しかし、「やってみます」と決心してくれた人にとっては強力な手助けになるはずです。

 

 繰り返し言いますが、志望理由書・自己PR書作成は、自分が持っている「強み」に気づき、またありたい自分を明確にできる絶好の機会です。

 

 「自分にはアピールできるような成果・特技・成績がないので、PRで書けることがない」と思っている人にこそこのマニュアルを手にとってほしいと思っています。

 

 そのために価格も新書本並みに抑えました。

 

 このマニュアルを使って志望理由書・自己PR書を書き上げ、合格を勝ち取ってください。合格報告をいただけることを楽しみにしております。

 

コンテンツ

第1章 学校推薦型選抜(推薦入試)・総合型選抜(AO入試)の特質を理解する

 第1節 学校推薦型・総合型の動向

 第2節 学校推薦型・総合型の前提になっているもの

 第3節 書は言を尽くさず、言は意を尽くさず

 第4節 志望理由を明確化する手順

 

第2章 志望理由を明確化する

 第1節 なぜ大学に入りたいのか

 第2節 なぜ○○学を学びたいのか

 第3節 なぜ○○大学に入りたいのか

 第4節 大学卒業後、何をしたいのか、あるいは、何になりたいのか

 第5節 アドミッション・ポリシー

 第6節 志望理由書の組み立て方

 

第3章 自分のPRポイントを掘り出す

 第1節 自己PRの型

 第2節 自分の経験をふり返る

 第3節 経験により得られたものは何か

 第4節 経験により得られたものを、今後どう活かしていくか

 第5節 自己PRの組み立て方 こちらにテキストを入力

 

pdfファイルでの提供になります。本文29ページ

 

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